パワコンの出力波形見てて、気づきました。
この発電所、パワコン1台当たり6ストリング構成なのですが、
12月7日、8日と他のパワコンが10kw出力の時間に
10kw × 5/6 = 8.3kw
という感じで、1ストリング分位落ちた出力になっています。
そのため、1ストリング断線?、あるいは1ストリング分落ち葉?
と思ったのですが、
8.3kwまで出力上昇時の波形は、他のパワコンと違いはありません。
1ストリング断線や、落ち葉による出力低下なら、
8.3kwまで出力上昇時の波形も、
他のパワコンに比して、出力が小さくなるはずです。
メーカーに訊いてみました。
⇒電圧上昇抑制とのこと。
以下、メーカー担当者からのコメントの中の、
ポイントとなると思うもの。
〇電圧上昇抑制には、無効電力制御 と 有効電力制御 がある
〇無効電力制御値はユーザーが設定、
有効電力制御値は電力会社が指定するもの
〇無効電力制御値に系統側の電圧が達すると、
ある程度の値の出力まで抑制される
(このパワコンは85%)
〇有効電力制御値に系統側の電圧が達すると、
出力値はゼロになる
(ゼロはこのパワコンの仕様の可能性も、、)
〇なので、有効電力制御が機能して、出力がゼロになるのを回避するため、
無効電力制御値は、有効電力制御値よりも小さい値で設定する。
(系統側に悪影響を出さないため、有効出力減機能が存在する。
有効出力減機能が作動すると、売電側にとって
深刻な出力減になるので、
それを回避するため、プチ出力減を機能させるという意
だと思います)
これらを総合すると、打ち手は
◎無効電力制御値を有効電力制御値より、ちょい下まで攻めて、
出力減が無くなるかやってみる。
◎出力減が無くならない場合は、電力会社に相談する
ということになるかと思います。
今回の件、断片的には見聞きしたことがある情報も多かったのですが、
初めて自分の中で体系立てて繋がりました。
本質的にはわかってなかった証左ですね。
勉強になりました。
参考になれば幸いです。
発電所それなりに数があって、パワコンやパネルも多いと、
どうしても何かはありますよね(汗)
地盤沈下は脂汗ですが、、
でも、その経験はきっと次につながる財産になる
と思っています。
(でないと、悲しいので(笑))
yukiさん、回答ありがとうございました!
私も怪しい動きをしているパワコンがあるので、まずはメーカーに問合せて概念を把握してから電力会社に電圧設定変更の許可を取ろうと思います。いや〜ほったらかし運営はやはりできませんね>.<
kototoroさん
コメありがとうございます。
パワコンによって、(もしかしたらメーカーに依って)
設定値の種類が違うようです。
SMA三相10kw級パワコン
:パラメーターとして「有効電力制御値」、「無効電力制御値」の両方が存在
新電元三相10kw級パワコン
:パラメーターとして「電圧上昇抑制」
のみが存在。
kototoroさんのご質問はこのパラメータが
「有効電力制御値」なのか「無効電力制御値」なのかということだと思います。
新電元の場合は、どちらかは取説中に明示はされてませんが、
「電力会社から指定が無い限り、設定変更の必要なし」という主旨の記載があることから、
「有効電力制御値」だと思われます。
その意味では、無効電力制御値は、
メーカーによっては利用者に解放されていない(少なくとも建前としては、すでに最適化されている)と思われます。
使っているパワコンによっては、あまり役に立たない記事だったかもです。
(メーカーに問い合わせれば、経験的に(爆)変える方法を教えてくれる可能性もゼロではありませんが、、)
あ、間違えました・・。
〇:無効電力制御値=パワコンの電圧設定値のことでしょうか?
yukiさん、いつも役に立つ記事ありがとうございます。
今回の記事は非常に興味深いです。
電圧抑制時に取り組む対処方法として、電力会社了解の元にパワコンの電圧設定値を上げると思いますが、今回の有効電力制御値=パワコンの電圧設定値のことでしょうか?
私なりに勉強してみたのですが、いまいち掴めませんでした(*_*;
メンテ技師さん
コメありがとうございます
ご質問の件ですが、
①無効電力制御値の電圧<系統側電圧<有効電力制御値の電圧 ならばパワコンの設定だけで回避可能
②無効電力制御値の電圧<有効電力制御値の電圧<系統側電圧 ならばパワコンの設定だけでは回避不可能(電力会社の承諾の元、有効電力制御値の電圧を上げて、①の状態にする
のはあるのかもですが)
という意だと理解しています。
yuki2822様
無効電力制御値はユーザーが設定とありますが、パワコンの設定だけで逃げられるという事でしょうか?