原発は事故発生時のコストを的確に反映した上で、発電コストを語るべきだと思う件

(カテゴリ: 未設定)

脱炭素を目指すのに、
「非化石電源で最安は原発」
なんて声をネットで散見しますが、

事故が起きた場合のリスクの定量化が正しく出来てないのでは
と思うのは、私だけでしょうか。

経済産業省資源エネルギー庁によれば、
日本のエネルギー政策のベースは3E+Sとのこと

3EプラスS

上の絵によると、安定供給や経済性より、上位概念に安全性がありますね。

3E+Sに従うのであれば、そもそも原発は経済性以前の問題として、
NGってことになりますね。

次に、百歩譲って、経済性の評価に行きついたとして、
原発の事故発生時のコストが的確に反映されていないと感じていますが、
いかがでしょうか。

ここまで記しておいてなんですが、
原発に対して、私は賛成論者でも反対論者でもありません。

ただ、再エネの不安定さを揶揄したその口で、
原発の事故の金銭的な定量化をしないで、原発を安いとする主張は、
いささか詭弁を弄しすぎると思うのですが、いかがでしょうか。

福島の時は、アメリカは半径60km圏からの脱出を指示したようですね。
これに倣うなら、定量化数値は

半径60km内が使えなくなった場合の機会損失額と補償額と復興費用
と事故率の掛け算
になるのでしょうか。

1986年チェルノブイリ
2011年福島
高々30年に2回、事故率は0よりはだいぶ大きい数字だと思います。

定量化した瞬間、原発が安い電源とはとても言えないと思うのですが。
特に、近隣に人口密集地を抱える原発。

不安定な再エネの、蓄電池等による安定化にかかる費用の算出と並行して、

原発の事故発生時のコストを的確に反映した上で、
改めて、原発での発電コストを評価して欲しいものです。

原発をやるなら、沖ノ鳥島を始めとした、
周辺にヒトが居ないところって話に行きつくと思います。

参考になれば幸いです。

にほんブログ村 
にほんブログ村 環境ブログ 風力発電・太陽光発電へ

よりそいプラン 太陽光発電ムラ市場メルマガ登録

太陽光発電ムラ市場セカンダリ無料査定



太陽光発電ムラ市場 パワコンの電気代を10分の1に!

4 Comments

yuki2822

悩ましい話ですが、
意志≒政治の話と運用の話になると思います。

〇望む(許容する)発電形態で、マージンも含めて電力を確保する。
〇ミスが致命傷にならない運用をどうするか
言葉にするのは簡単ですが、
具現化は大変ですね。

sun33

余談ですが
ブラックアウトの原因を調べて来ました。
3.11以降政府は、すべての原発を停止しました。
既存の火力、風力、水力で必要な電力を確保しました。
例 必要な電力を仮に100万Kとして 100万Kの必要電力を確保します。結果、マージンが無い状態になりました。ある日、発電所の職員が人為的切り替えミスを起こしてそれがトリガーになり市内半分が停電してしまったのです。
極端な話100万K必要なら200万kの能力が無いとブラックアウトになります。それを2度繰り返しました。やっぱり原発は必要ですネ。と言う世論も出てきました。夜中に太陽光発電で補間もできません。お粗末な結果になりましたが、総統の意思は固いようです。

yuki2822

sun33さん
コメありがとうございます。
ブラックアウト、、大トラブルですね。
結局、何を優先するか、ですよね。
原発のリスクを考えると、
火力などの代替手段を確保の上、原発を止める
だとは思いますが、
これは、後出しじゃんけんとも思える発言なので、
その時その時の判断としては難しかったと思います。

sun33

そんなに安全なら「皇居」のとなりか「国会」の隣に作っ方が良いと言う意見はよく聞きます。事故処理でいくらの予算が使われたのでしょう。台湾では、すべての原発を止めましたが、2度ブラックアウト事故を起こし政治問題になっています。見てきました。

コメントを残す