先月、落雷でパワコンが停止した発電所の利益保険を請求したときの話。
利益保険請求すると、発電所が事故で停止した期間の発電データ、その期間と同じ前年の期間の発電データ、を保険会社から要求される。
今回最初に保険会社から提示された損失額は、な、なんと(笑)、前年の当該期間の売電額から、本年の当該期間の売電額を引いた額であった。
それ聞いてワタクシ、思わず『はぁ?』と言うメッセージを、代理店の担当者に送ってしまった。
それだと、前年の売電額を保証していることになるが、約款では、損失を保証するとあるから、前年の売電額までしか保証しないと言うのはおかしい。というか、損失計算の仕方が横着すぎる。
そこで反論を試みる。損失の額の計算方法は色々あるかもしれないが、本来得べかりし利益の算出をするために最も合理的な計算方法を採用すべきである。今回はパワコンの一部が停止しており、稼働しているパワコンの発電データはあるのだから、
①稼働しているパワコンの発電データを、稼働しているパワコン数で割り、仮想のパワコン1台分発電量を計算し(なおこの値はパワコンごとの接続パネルワット数で補正してもよい)
②上記の値に全員パワコン数をかけて、発電所全部の仮想発電量を算出し、これに売電単価を掛けて損失額を求める
これで計算してくれと頼んだらその通りにやってきた。結果、実際の支払い保険金額は、最初の査定額から数倍増えていた。黙っているといいように扱われる。しかし、たくさん払ってもらったら、保険引き受け拒まれるかも分かりませんね。まあそのときはそのときだ。
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