【FIT終了】
太陽光の話じゃありません。
茨城・福島・栃木の「13年間の絆」の話です。
ニュースで「3県 FIT構想 終了」という見出しを見て、ドキッとした方はいませんか?
「えっ、太陽光発電の買取制度(FIT)が終わっちゃうの!?」
正直に言います。私も完全にそっちだと思って記事をクリックしました(笑)
でも、中身を読んでみると全く違う話。しかも、私たちの住む地域にとって、とても大切でちょっといい話だったんです。
今日は、今年度末で一つの区切りを迎える、北関東・南東北の「あるプロジェクト」についてシェアします。
そもそも「FIT」って何のこと?
今回の主役は、再エネではなく、お隣同士の3つの県です。
- Fukushima(福島)
- Ibaraki(茨城)
- Tochigi(栃木)
この3県の頭文字を取って「FIT(フィット)構想」。
はじまりは2012年、東日本大震災の直後でした。
行政の区分けでいうと、茨城・栃木は「関東」、福島は「東北」。普段は管轄が違うエリアですが、「震災復興や風評被害対策には、縦割りなんて言ってる場合じゃない!ご近所さん同士でタッグを組もう!」と始まったのがこの構想です。
いわば、県境を超えた「ご近所同盟」ですね。
具体的に何をしていたの?
「会議をして終わり」ではなく、実は私たちの生活や経済にしっかり関わる成果が出ています。
1. 観光ルートの開拓
日光(栃木)~大洗(茨城)~会津(福島)などを結ぶ観光ルート(ダイヤモンドルートなど)を世界に発信。「関東から東北へ」という広域の旅を提案し、海外からの観光客誘致に成功しました。
3. 道路がつながりやすく
国道4号や6号、常磐道など、3県を縦に貫く道路の整備や4車線化。「3県合同」で国に要望することで、一人で言うより大きな声として届き、整備を早めることができました。
なぜ終了するの? 仲違い?
「終了」と聞くとネガティブですが、どうやらこれは「発展的解消(卒業)」のようです。
発足から13年が経ち、当初の「復興」という目的から、現在は「人口減少」や「デジタル化」など、課題が変わってきています。
記事によると、今後は「新たな連携会議」を立ち上げるとのこと。
これまでの絆をベースに、今の時代に合った新しいチームにアップデートする時期が来た、ということでしょう。
まとめ:県境を超える経済圏へ
私たちも普段、仕事や買い物で「ここから先は〇〇県だから…」なんて意識しませんよね。
物理的にも心理的にも近いこの3県。
「FIT構想」という名前はなくなりますが、このご近所3県の絆が、今後どう新しい形で地域を盛り上げてくれるのか。ビジネスや生活の面でも期待したいですね!
(参考:茨城新聞ほか関連ニュースより)
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