金1グラム2.5万円の壁を突破。
年初に「高い」と見送った自分を叱りたい
2025年12月24日、金価格が歴史的な節目を迎えました。店頭小売価格がついに1グラム=2万5015円を記録。史上最高値を更新し、ついに2万5千円の大台に乗ったのです。
振り返れば、2025年の年初。金のチャートは1万4000円に届くかどうかという位置にありました。「もう十分に高い」「今から買うのは遅すぎる」……そんな専門家やネットの声が飛び交っていたのを覚えています。
2025年、金価格の歩み
- 1月初旬: 1グラム = 約14,000円台。「高すぎる」という声が多数。
- 9月末: ついに2万円を突破。
- 12月24日: 2万5,015円に到達。年初から約70%の上昇。
もし、あの「高い高い」と言われていた年初に、勇気を出して100万円分の金を購入していたらどうなっていたでしょうか。
今ごろ、その価値は「約170万円」です。
わずか1年足らずで70万円の利益。ボーナスどころの騒ぎではありません。ベネズエラ情勢の緊迫化による地政学的リスクや米国の利下げ観測、そして止まらない円安が、この「爆上げ」を後押ししました。
「有事の金」は本当だった
米国がベネズエラに停泊中のタンカーを拿捕するといった不穏なニュースが流れる中、投資家たちは迷わず安全資産である金へ走りました。一方で、日本国内では日銀が利上げに踏み切ったものの、皮肉にも円安基調は止まらず、国内の金価格をさらに押し上げる結果となっています。
「高すぎる」と思った時が、実は一番の買い時だった……。投資の世界ではよく聞く言葉ですが、今回の金価格のチャートほど、その教訓を痛烈に見せつけたものはありません。
史上最高値の2.5万円。果たしてこれが天井なのか、それともさらなる上昇の通過点に過ぎないのか。今はただ、年初に「大もうけ」のチャンスを掴んだ勇者たちの先見の明を、羨望の眼差しで見つめるばかりです。
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