【常陸太田市】1万平米以上の太陽光は「原則禁止」?一事業者が抱いた、市長の“裁量”と“覚悟”への素朴な疑問
常陸太田市の公式ページを眺めていた時のことです。ふと目に飛び込んできた一文に、私は指が止まりました。
「事業区域が10,000平方メートル以上の太陽光発電設備の設置を原則として禁止」
……原則、禁止。 10,000平方メートル。坪数に直せば約3,000坪。 当然ながら、一般庶民未満の私にとっては、逆立ちしても手の届かない「雲の上の話」です。そんな広大な土地を転がすなんて、もはや別の惑星の出来事のよう。
ですが、この一文に漂う「ただならぬ気配」に猛烈な興味が湧いてしまいました。今回は、この条例の行間から見える「謎」と、そこにあるかもしれない「市長の覚悟」について、素朴な疑問をぶつけてみたいと思います。
1. 「原則禁止」という名の、巨大なグレーゾーン
まず気になるのが、10,000㎡というラインです。なぜ15,000でもなく5,000でもなく、10,000㎡なのか。
この規模を超えると急に環境が壊れるのか、それとも単に「キリがいいから」なのか……。一般庶民からすれば「とにかく広い!」の一言で終わる話ですが、ビジネスの現場では、このライン設定の根拠が投資判断を左右する死活問題になります。
そして最大の問題は「原則禁止」と言いつつ、例外があること。
市長が「いいよ」と言えばOK。
「ダメ」と言えばアウト。
これ、事業者からすると「めちゃくちゃ怖い」ですね。既にこの時点で抑止力として機能しそうです。明確なスコアリングシートがあるならまだしも、裁量の幅が広いと、事業計画が立てにくいのが本音でしょう。
2. 登場人物はどこまで増える?「その他市長が必要と認める者」
説明が必要な「地元関係者」の定義にも、気になる一文があります。 隣接住民や300m以内の居住者などは分かります。しかし、その最後に付け加えられた「その他市長が必要と認める者」というパワーワード。
「あの……、その他って誰ですか?」
実務的に考えると、ここが膨らむと説明コストも時間も無限に増えていきます。もし説明会で反対派が続出したら? 多数決なのか、ハンコが必要なのか、それとも「頑張って説明しました」というプロセスだけでいいのか。
この「合意形成」のゴールラインが見えないまま走るのは、地図を持たずに砂漠を歩くような心細さがあります。
3. これは市長による「全責任」の表明なのか?
ここからが私の勝手な推察ですが、これほどまでに「市長の同意」や「市長の認める者」という文言が並ぶのは、ある種の「覚悟」の表れなのではないか、と感じてしまうのです。
普通、責任を取りたくなければ「一律全面禁止」にするか、あるいは「誰が見ても自動的に決まるガチガチの数値基準」を作ります。
しかし、あえて「例外」の余地を残し、自分の裁量権を強化している。 これは、「この街の景観と安全、そして発展のバランスについては、歴代の誰でもない、この私が全ての発電所に対して責任を持つ」という、一種の決意表明ではないか……?
「嫌なら全面禁止にすればいい」という極論もある中で、あえて「個別審査」という面倒な道を残している。そこには、単なる規制以上の、政治家としての深い思慮(あるいは苦悩)があるのかもしれません。
おわりに:透明性の先にあるもの
私のような庶民には縁のない10,000㎡の世界ですが、だからこそ、その運用の透明性は気になります。 「市長の裁量」が「市民の安心」と「事業者の予測可能性」を両立させる魔法の杖なのか、それともただの高い壁なのか。
常陸太田市の美しい山並みを眺めながら、そんなことを考える今日このごろです。もし実際にこの「高い壁」に挑んだ猛者がいれば、ぜひその経験談を伺ってみたいものです。
今回の参照資料
- 出典: 常陸太田市公式ホームページ「常陸太田市太陽光発電設備の適正な設置に関する条例について」









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