「みんなで大家さん」土地の契約終了 トドメ刺された!? 高利回り批判は的外れ、根源は「情報の非対称性」にある
「みんなで大家さん」を巡る、成田空港関連の土地契約終了のニュース。不動産投資型クラウドファンディング(クラファン)界隈に激震が走っています。
実は私も、ドン引きするレベルで高利回りの不動産クラファンに投資している一人です。このニュースを見て、正直、他人事ではないと気が気でなりません。毎朝、メールチェックをするたびに「もしや」という不安がよぎります。
ヤバいヤバいヤバい(変にトレンド入りしませんように!)
この手の問題が起こると、決まって出てくるのが「あんな高利回りにおかしいと思わなかったのか?欲に目がくらんだ自業自得だ」という冷ややかな意見です。
そうかな? そうかも? いや、そこではないから!
問題の根源は利回りではありません。これは、投資家が抗うことのできない「情報の非対称性」という、構造的な問題に起因する話なのです。
1. なぜ高利回り批判は「的外れ」なのか?
「高利回り=詐欺」という単純な図式は、極めて短絡的です。
詐欺に低利回りも高利回りもない
- 低利回りでも飛ぶ企業は普通にある: うん、あったあった。実質年利2%くらいで、経産省だか環境省だか表彰されたりされなかったりしても後半は助走をつけて飛んでましたよね! 金融商品において、高い利回りであろうと低い利回りであろうと、金を集めて契約を破棄したり、そのまま逃げてしまう企業は普通に存在します。問題は「利回り」ではなく、「運営会社の信頼性」と「事業の実態」です。
- 知った風な非難の虚しさ: 利回りという、公開情報のごく一部だけを切り取って、投資家を非難するのは、あまりにも無責任です。投資家は公開された情報に基づいて判断するしかなく、「公開情報が正しいかどうかすら確認が困難」という根本的な問題から目を背けてはいけません。
失敗した他人を匿名で叩くのは最高に楽しいですからね!
2. 誰も逃れられない「情報の非対称性」という罠
不動産クラウドファンディングや匿名組合契約を用いた投資における、最大の難関は情報の非対称性です。
これは、「取引を行う当事者間で持っている情報量に大きな差がある状態」を指します。
投資家が確認できない「闇」
投資家は、事業者が提示する以下の情報が真実であるかどうかを、自力で確認することが極めて困難です。
- 物件の実態: 実際に存在するのか、評価額は適正か。
- 契約内容: 契約書の内容(例:「みんなで大家さん」の成田空港関連の土地契約)が、投資期間中に本当に継続されるのか。
- 事業の収支: 公開された収支計画や売上予測が粉飾されていないか。
私たち投資家は、運営会社が提示する「成功事例」や「専門家の意見」を信じるしかありません。その信頼性が崩壊したとき、個人投資家はなす術がないのです。
過去の成功事例なんてバックテストして良い結果をピックアップしたシステムトレード程度の価値しかないのです。(それは言い過ぎです。
3. 気が気でない私の現状と、得られた教訓
現在、私も高利回りのファンドに投資しています。もちろん、投資を決めた当時は、事業者に対する徹底的なヒアリングや、公開情報の精査を行いました。嘘です、大してやってません。だってそれが真実であるのか確認する術が無いから。それでも、今回のニュースのような予期せぬ「外部要因による契約の崩壊」は、投資家心理を激しく揺さぶります。
投資家が身を守るためにできること
この構造的な問題を完全に解決することはできませんが、我々投資家が身を守るための心構えはあります。
- 分散投資の徹底: 単一のファンドや事業者に全財産を投じるのは絶対に避けること。もし一つの事業者が「飛んだ」としても、生活が破綻しない程度の分散が必須です。
- 事業者の透明性を評価: 利回りよりも、「決算情報」「役員構成」「過去の金融実績」など、できる限り情報の非対称性を解消するためのデータを公開している事業者を選ぶべきです。
「みんなで大家さん」の問題は、高利回りというラベルを超え、すべての不動産クラファン投資家が直面する、構造的なリスクを浮き彫りにしました。この教訓を胸に、私たちはより一層、慎重な投資判断を下す必要があります。
そもそも、「みんなで大家さん」の利回りなど、高利回り不動産クラファン系サークルの中では一番の小物 四天王と言われる我らの利回りたるy
- « 前の記事へ









コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。