IRR(内部収益率)。最近良く聞く言葉ですが、発電所のIRRはいったいどのくらいなのか?借入金を含めた投資総額を「初期費用」として計算した各発電所の20年間「プロジェクトIRR」を試算してみました。
条件
・初期費用は、工事負担金含む。
・発電量予測はNEDOシュミレーションを採用。売電額は税込(8%固定)。
・ロス率は、中井、国府は、25%、鬼越は、30%。
・経常利益+減価償却費=フリーキャッシュフロー(FCF)としました。
・法人税、所得税、住民税は差し引いていません。
中井発電所
・自己設置、土地:賃貸、借入金:無、PCS交換費:計上、撤去費:計上。
・プロジェクトIRR:7.24%
・年平均利回り:4.30%
・投資回収期間:12年(FCFベース)
国府発電所
・自己設置、土地:所有地、借入金:無、PCS交換費:計上、撤去費:無。
・プロジェクトIRR:4.80%
・年平均利回り:2.77%
・投資回収期間:14年(FCFベース)
鬼越発電所
・分譲、土地:賃貸、借入金:有、PCS交換費:計上、撤去費:計上。
・プロジェクトIRR:3.88%
・年平均利回り:2.24%
・投資回収期間:15年(FCFベース)
所感など
中井発電所は、初期費用が抑えられ、かつ日照条件も良いので、バランスの良い数字がでています。
国府発電所は、中井とほぼ同等の設備ですが、鉄骨構造で初期費用が中井の1.13倍、パワコン交換費も利益をかなり押し下げていて、その分数字が悪くなっています。撤去費は、土地自己所有のため計上していません。
鬼越発電所は、規模が大きいので、固定資産税で結構持っていかれます。利息支払、遠隔地のためメンテ費用も国府、中井より多く、数字を押し下げています。
あくまでもわたしの発電所の試算なので参考ですが・・IRRは、初期費用とキャッシュフローが分かれば、ExcelのIRR関数で簡単に計算できます。
自分の発電所の数字を計算してみるのも良いかもしれません。
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