インプレスR&Dから刊行されている安田 陽氏の著書第5弾です。
『世界の再生可能エネルギーと電力システム 経済・政策編』
安田陽 著
今回は、電子書籍のKindle版を購入しました。
いままでの著書と同様、エビデンスに基づいた客観的で公平な解説には好感がもてます。
いままでの著書でも解説がありましたが、改めて『便益』や『FIT制度』について細かい解説がなされています。とくに『FIT制度』については、ひとつの章を割いて、つっこんだ解説がなされています。
わたしが参考になったのは、ゾーニングの解説の部分でしょうか、風力発電では、ゾーニングの手法が取り入れられていますが、太陽光では実績がありません。不適切な太陽光発電所の状況がメディアで流れ、イメージが悪くなっていますが、ゾーニング手法が取り入れられれば、このような問題が解決する方向に進むと考えています。
再エネの推進といっても、どこもかしこも太陽光パネルだらけというのは、思い描いていた未来の状況とはかけ離れたものような気がします。『便益』が決して免罪符ではないことしっかりと肝に命じておく必要があるのかもしれません。
経済や政策の著書ということで、わたしのような素人には、読み辛い部分もありますが、再エネの事業者として、目を通しておくべき一冊と言えるでしょう。
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