ここ最近、「クマに関わるニュース」を見ない日はありません。
当方の所有する土地のすぐ近くでも、つい先日、クマの目撃情報がありました。
そのような中で、11月9日付で、ウェザーニュースが『近年、クマ被害が急増している理由 気候変動による影響は?』と題する記事を掲載しています。
記事によりますと、令和7年のクマによる死亡事故は、11月4日時点で速報値12件。
今年は特に出没・被害件数が多く、最大の要因は「個体数の増加」と「分布域の拡大」であるとのこと。
(記事引用)
今年の出没・被害件数は近年でも特に多い
最大の要因は個体数の増加と分布域の拡大です
森林総合研究所の大西尚樹氏によれば、クマの分布域は回復傾向にあり、ニホンザルやニホンジカなど他の大型動物と同様、過去40年間で急速に拡大しているとのこと。
また、農業の機械化や高齢化・過疎化により、かつて人と野生動物の間にあった「里山」という緩衝帯が失われ、 人里との距離が縮まっていることも背景にあるようです。
さらに、ドングリの凶作が広範囲で起きており、山中のエサ不足がクマの出没を後押ししているとのこと。
温暖化によるドングリの豊凶周期の変化も、個体数増加の一因とされています。
なお、昨今Web上では「メガソーラーがクマ被害を招いている」とする言説も見受けられますが、記事中では、専門家の見解として「ほぼ影響はありません」と明記されています。
(記事引用)
メガソーラーを不安視する声もあるようですが、ほぼ影響はありません
メガソーラーは多くの場合、耕作放棄地や酪農地など、既に利用されていた場所に設置されており、森林伐採による造成は稀であるとのこと。
仮に伐採されたとしても、半径数kmの行動圏を持つクマにとっては、生活圏の一部が失われたにすぎない、という見方が示されています。
今後は「クマが出るのが当たり前」という時代に入るとの見通しもあり、個体数の調整や広域的な管理、ガバメントハンターの常設など、制度的・人的な対応が求められる段階に来ているようです。
クマ被害の急増は、一つの要因ではなく、複数の要因が複雑に絡み合って生じているもの。
私たちを取り巻く環境の変化が、静かに、しかし確かに進行していることを感じさせる報道でした。
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