本格的なリチウムイオン蓄電池と太陽光発電を組み合わせた自家消費システムは、まだまだ高価です。
集合住宅など、個人で設置したくても出来ないケースもあるでしょう。
そのためか最近では、マンションやアパートのベランダに小型のモジュールを置いてバッテリーに充電し非常時に使用できるように工夫しているプチオフグリットな方が増えていると聞きます。
オフグリットを実現するための手法は手軽なものから本格的なものまで色々ですが、その事例をちょっと紹介したいと思います。
TAROの場合
以前、藤野電力さんのワークショップに参加した時に作った20Wのシステムを所持しています。そのときの記事は、こちら
(ミニ太陽光発電システム組立てワークショップ)
小型モジュールとバッテリー、チャージコントローラーとインバータの組み合わせ。
コンパクトなので普段は、バラバラにして衣装ケースに保管しておき、非常時に組み立てて使います。組み立てといっても電線で各ユニットをつなぐだけなので、時間はかかりません。携帯電話など小型の通信機器を充電するには十分役に立ちます。
藤野電力さんの場合
ワークショップでお世話になった藤野電力さん。相模湖畔サンヒルズの事務所は、事務所のベランダに置いた4枚のモジュールで得た電力を屋内照明の電源に使用していました。
藤野電力さんは、「部分的オフグリット」という考え方に基づき、家庭の電力の一部を賄う自家消費型システムを提唱し施工を行っているようです。
0.2W〜1.6kWの規模の太陽光モジュールと規模にあったバッテリー(事務所にあったのは鉛バッテリーだったと思います)正弦波インバータで構成。
メーカーによらない比較的小規模なソリューションを独自に提供している点が良いですね。
E社H氏の場合
わたしが、Bルートサービスや監視カメラシステムでお世話になっている会社の代表の方です。
こちらはかなり本格的。12kWhの再生鉛バッテリー蓄電池に4kWのパネルを組み合わせたシステムをご自宅に設置。
写真付きのグリーティングカードを頂いたのですが、ご自宅が写り込んでいるため画像は割愛。こちらのシステムと愛車プリウスPHV搭載の800Wパネルで車に充電を行い、毎日車通勤しているそうです。ご自宅には太陽光発電システムを設置、こちらは来年、卒FITとのこと。
それぞれ、違った形でオフグリットシステムを活用しています。
こういったかたちでも再エネの推進にはつながると思います。産業用と家庭用の太陽光システムを両方を設置しているのであれば、産業用で得た収益で、家庭用の蓄電池を設置してみるアプローチも良いのでは・・と考えています。
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