おうちでソーラーシェアリング(番外編)その3

先日の小田原の設備に引き続き見学させて頂いた中井町の設備2ヶ所を紹介します。こちらの設備は、どちらもXK社製の架台を採用していて構造もほぼ同じですが、耐風速が異なります。

また今回見学した設備は、発電量を重視した設計となっています。
いずれの土地も山間部にあって、大規模に農業をするには狭すぎ、かといって家庭菜園にするには、広すぎるという印象でした。中井町の1件目の設備は、所有者の方の体調不良により、長期間放置されていた土地と聞き、事実、近隣には、手入れされずに枯れた草林立した農地と思しき土地が点在していました。

わたしの居住する神奈川県西部に多い中小規模の農地は、農業+シェアリングという新しい仕組みを持ってしても継続は厳しいものがあるという、現実を垣間見ました。


最初の施設は、耐風速60m/s架台を採用した設備です。
基本スペックは以下の通り。

・パネル容量:100kW
・PCS容量 :49.5kW
・架台:XK社製
・架台高:2.1m
・遮光率:約70%


全景。200%過積載の設備です。横方向に長い構造で、敷地の幅を目一杯使っています。
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基礎アップ。こちらは、スクリュー杭の円盤直径200ミリのもの。AN社製を見た後では細身に感じます。
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PCSは、Panasonic製VBPC255C2。手元のカタログでは、野立てで採用されるマルチストリング型ではなく、屋外用集中型となっています。
こちらは、長方形で、モニタリング窓もあるデザイン。
PCSの上に細長い屋根が設置されていますが、これが装備されていないと保証期間が15年にならないとのこと。
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モジュール設置部分。試験的にモジュール設置角を25°と10°を交互に並べる構造。モジュールは、ハンファQセルズ製とのこと。銘板の写真を撮り忘れたので容量は不明です。
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モジュール支持部。モジュールを支える桁を三本とすることで、耐風速60m/sを実現しているとのこと。全体の構造を太くし強度を上げようとする、AN社の架台は、異なる思想で設計されています。
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2件目の施設です。1件目から車で10分ほどの距離にあります。こちら耐風速34m/sの設備です。

こちらの施設は、元々、県が借り上げ、市民農園として貸し出しを行っていた農地です。利用者の減少により県から返却され、その後の活用方法としてソーラーシェアリングを設置したとのこと。

基本スペックは以下の通り。

・パネル容量:80kW
・PCS容量 :49.5kW
・架台:XK社製
・架台高:2.1m
・遮光率:約70%


設備全景。こちらでは、防草シートを敷いた上で、榊を植え付け、根付きの実験を行っています。

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モジュール設置部分。二本の桁でモジュールを支えています。ここが1件目と異なる部分です。
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PCSは、1件目と同じPanasonic製。こちらも屋根付き。構造物にL字型の部材を取付て屋根を葺いています。
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モジュールは、ハンファQセルズ製Q.PEAK-4.4G 310W。
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以前の記事は、こちら、
(おうちでソーラーシェアリング(番外編)その2)

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