太陽光パネルの大量廃棄時代を迎えるに先立ち、様々なリサイクル技術の検討がなされています。
そのような中で、10月30日付で、福島民友新聞が『太陽光パネル再資源化、プラ強化用グラスファイバーに 日東紡、日本初の技術開発』と題する記事を掲載しています。
記事によりますと、 日東紡(福島市)は、使用済み太陽光パネルのカバーガラスを再利用し、 プラスチック強化用のグラスファイバーに資源化する技術を開発。 同社によれば、グラスファイバーに特化したパネルリサイクルは日本初とのこと。
(記事引用)
高温で溶かしたカバーガラスを繊維化することで、グラスファイバーに再資源化する。
この技術は、福島市郷野目の福島事業センター(旧福島工場)で試作されたもので、同社独自の「フラットファイバー」にも対応可能。
スマートフォンの外装や自動車部材などへの活用が想定されているそうです。
太陽光パネルのカバーガラスは、パネル重量の約6割を占めるとされ、従来の板ガラスやグラスウールへの再利用には限界があるとのこと。
今回の試作成功により、グラスファイバーが新たな受け皿となる可能性が示されています。
2030年代後半以降には、年間数十万トン単位でのパネル廃棄が見込まれており、埋め立て処理による環境負荷が懸念される中、原料節減や温室効果ガス排出削減にもつながる技術として、静かに期待が寄せられています。
太陽光発電事業を営む者としては、「廃棄の先」にある技術の可能性を、見逃さずに拾っておきたいところです。
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