太陽光発電所に監視システムを設置されている方は多いと思います。
わたしの場合も全ての発電所に遠隔監視システムが設置されていますが、製品も監視方法も異なります。以下、一覧表にまとめてみました。
製品名 | 監視方法 | 発電所名 | 設置場所 | 直線距離 |
IIJ Bルート活用サービス | Bルート | 国府発電所 | 神奈川県 | 0 km |
エコめがね | CT | 中井発電所 | 神奈川県 | 6.5 km |
ひだまりEYES | RS485 | 鬼越発電所 | 岩手県 | 520 km |
表の最後、『直線距離』は、自宅から発電所までのおおよその直線距離を示しています。発電所は近いに越したことはありませんが、遠隔地に所有するケースもあると思います。
遠隔地だと直ぐに見に行けないし、無事の知らせは、月一回の検針票の便りだけ、というのは非常に心許ないので、家に居ながら日々の発電状況を知ることができる遠隔監視システムは、非常に心強い存在です。
ただ、遠隔監視システムを設置するには、それなりの費用がかかります。
立地や規模との見合いで、かけられる費用も異なってくると思います。導入に際し、自分も何だかんだと悩みました。今回、わたしのケースを例にその辺りの顛末も含め、経緯を検証していきます。
では、始めます。たまたまですが、3ヶ所の発電所の監視システムは、製品も監視方法も異なる方式です。それぞれ、特色がありますので、簡単に紹介したいと思います。
最初は、【IIJ Bルート活用サービス発電事業者パック】
国府発電所で採用した製品です。スマートメーターの電力情報を読取る方式。パワコンなどの異常を検知することはできません。期間別の電力値、リアルタイム電力値の表示、CSVデータ出力機能を備え、電力量監視に使用するには、十分なスペックです。
国府発電所は自宅から近く頻繁に点検できる立地なので、監視システムは不要と考えていました。しかし、毎日見に行くのはさすがに無理だし、他の発電所とデータの比較が出来た方が良いだろう、との結論に達し、簡単に後付できて、費用を抑えられるものを探しました。
『IIJ Bルート活用サービス発電事業者パック』は、最小構成で、SA-M0という機器をスマートメーターの電波の届く位置に設置し、Webサービスから設定を行うことで利用可能になります。
電波の到達距離によっては、別途機器を準備する必要がありますが、国府発電所の場合、別の機器を追加することなく導入できそうだったので、選択することにしました。
結果的に宅内にSA-M0を設置し、直接、国府発電所のスマートメーターと通信することができたので、最低限の出費でシステムを構築することができました。設置も自分で行ったので、工賃はゼロです。わたしのケースでは、SA-M0本体代金と年額利用料を合算し、10年間運用した場合の月額コストは、約1,300円でした。
パワコンの監視といった機能はありませんが、状況をモニタリングする機能を十分備え、複数の発電所の監視にも対応しています。
個人的に一番のメリットと感じるのは、通信するスマートメーターが1台であれば、発電所の容量関係なく監視できることでしょうか。CTセンサタイプだと容量が大きくなるとセンサを増やさなければならず、その分コストも上がります。
細かい監視はできなくても良い、発電所が近隣でコストを抑えたいといった場合の選択肢のひとつになると思います。
次回は、『エコめがね』と『ひだまりEYES』について考察します。
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