ROIについて考える その2

(カテゴリ: 個人事業, 太陽光発電システム関連記録)

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今回は、分譲物件、鬼越発電所で試算してみます。基本諸元は以下の通り。
前回の記事は、こちら(ROIについて考える その1)


・発電量予測はNEDOシュミレーションを採用。売電額は税込(8%固定)。
・パネル劣化率0.7%/年。
・ロス率は、30%。
・メンテ費は年間契約。
・5年目までは、設置費に保険料を含む。
・基準地点を盛岡より雫石に変更。これにより発電量は当初予測の86%として算定。
・形態:分譲、土地:賃貸、借入金:有、PCS交換費:計上、撤去費:有。


鬼越発電所(全額自己資金ケース)

国府・中井と比較すると経費が多いため、利益率は低くなっています。
5年目まで利益率が少しずつ上っていますが、年毎に償却資産税の金額が下がっているためと思われます。
6年目以降は、保険料を計上しているので下落傾向。
10、11、12年目はパワコン交換予定で低下。20年目は撤去費計上しているので低くなっています。投資金額は16年で回収できる予測。

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鬼越発電所(1割自己資金、残り融資ケース)

こちらも5年目まで上昇傾向で6年目から下落傾向に転じます。
10、11、12年目はパワコン交換と借入金返済が重なりマイナス。
16年目以降は借入金の返済が無くなるため、とても大きな利益率になります。投資金額(借入金含む)は14年で回収できる予測。

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最後に考察や所感など

鬼越発電所の自己資本型と融資型を比較するとレバレッジの効きが如実に現れることが分かります。投資回収は、融資型の方が2年短く融資を受けた方が回収期間が早くなる結果になりました。

収益の根幹を成す売電収入ですが、試算では発電量は一定で劣化率分だけ下落するという計算です。

ソーラークリニックの2008年〜2017年の月別統計データを見ても発電量が多い年と少ない年では、ひと月分の発電量ほど変動します。実際には徐々に下落では無く波打ちながら低下傾向ということになると思います。

鬼越発電所のパワコン交換時期は、当初シミュレーションではマイナスとはならない試算でしたが、基準地点の変更とロス率を高めたことにより融資型ではマイナスとなりました。シミュレーションの仕方によっても大きく値が変化することも留意すべき点です。

ROI、IRR、表面利回り、実質利回りなど指標は複数あります。どの指標を採用するということでは無く、複数の指標を用いてシュミレートし総合的に判断することが大切なのではないかと感じた試算結果でした。

「働き方改革」で残業ができなくなり住宅ローンが支払えなくなった方のニュースを視聴しましたが、状況の変化で劇的に変動することもあります。慢心することなくリスクに対応できる体制を整えておきたいものですね。

太陽光発電ムラ市場

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