不動産投資で使われているROI(Return On Investment 投資利益率)
この指標を太陽事業に当てはめると、どうなるのか?試算してみました。
計算式:ROI = 年間利益 ÷ 自己投資額 × 100 で試算します。
例えば、2000万円の発電所を購入して年間の利益が50万円出たとします。
・全額自己資金で賄った場合
ROI = 50万円 ÷ 2000万円 × 100 = 2.5%
・自己資金は200万円、残り1800万円は融資で賄った場合
ROI = 50万円 ÷ 200万円 × 100 = 25%
融資を受けた方が、全額自己資金で賄った場合に比べ、10倍の利益率になりました。これが所謂レバレッジを効かせるということなのでしょう。フルローンだと200万円がゼロになるのですから、ありえない数字になります。
まずは、南関東 低圧発電所で試算
自己資金で調達した南関東の発電所で試算をしてみます。
・発電量予測はNEDOシュミレーションを採用。売電額は税込(8%固定)。
・パネル劣化率0.7%/年。
・ロス率は、中井20%、国府25%。
・メンテ費はスポット契約。
・5年目までは、設置費に保険料を含む。
国府発電所
・形態:自己設置、土地:自己所有、借入金:無、PCS交換費:計上、撤去費:無。
当初3年間は償却資産税の減免が有効になっています。
6年目以降は保険料を計上しているので、利益率低下。10、11、12年目はパワコン交換予定でさらに低下。投資金額は13年で回収できる予測。
中井発電所
・形態:自己設置、土地:賃貸、借入金:無、PCS交換費:計上、撤去費:有。
国府発電所とほぼ同規模の設備ですが、条件が良く発電量が多いため、利益率も高いです。中井発電所は償却資産税の減免はありません。
保険やパワコン交換は国府と同条件。土地は賃貸で20年後に返還する契約なので、撤去費を計上してある20年目は利益率が低くなっています。
投資金額は、11年で回収できる予測。
次回は、分譲案件の鬼越発電所での試算、及び結果の考察をしてみたいと思います。
ROI大事ですよね。
表面利回りも大事なんですが、僕はこちらの方が大事な指標だと思います。
銀行が融資してくれなかったらROIはゼロです。