先日の「エコフェスにのみや2018」で行われた「エネルギー講演会」のレポートです。
講演会のサブタイトル「二宮電力始まります!」ということで、町民の方向けに地域電力「二宮電力」の事業趣旨説明や事業計画・進捗についての説明がありました。
平成27年に地域電力の運営主体となる合同会社を設立し、現在第1号機の稼働に向け計画を進めている最中。当初はソーラーシェアリングを想定していましたが、用地取得が進まず、町内企業の事業所屋根を借り、設備を設置する計画で進めているとのこと。
以下システムの概要です。
システム容量 | 仕様 | 備考 | |
92.4kW | モジュール | DMEGC製 300W 308枚 | |
パワーコンディショナ | 5.5kW 9台 | ||
システム費用 | 1,400万円 | 工事負担金、諸費用含む |
スペックのみの紹介でしたが、完成イメージを想起できるような資料があるともっと良かったと思います。費用は、神奈川県、金融機関からの借入と寄付で賄う予定と説明がありました。収支については、売電益のほか、CO2クレジットの取引を導入することで、プラスアルファの収益を得るとのこと。良いアイデアですね。
日本では国が運営する「J-クレジット制度」という制度があるそうです。以下ネットからの引用です。
J-クレジット制度は、企業等が自主的にCO2削減を実施した際に、そのCO2削減量をクレジットとして国が認証し、クレジット活用者へ売却できる制度です。
引用先:http://www.teitannso.jp/category/1393959.html
シュミレーションの説明もありましたが、パネルメーカーの作成したもの。独自のシュミレーションがあると説得力が増して良かったと思います。
資金計画については、創業融資を利用するとのことでしたが、設立から時間が経過した法人に適用できるのかな?という素朴な疑問もありました。
質疑応答時には『地域電力というのだから、寄付ではなく町民からの出資という形にするべきでは?』という意見も出されました。
余剰電力買取制度の2019年問題の質問をする方もいました。太陽光を導入しようとしない限り、FIT制度などの仕組みに触れる機会は無いので、仕方ないのかなと思います。
エネルギーの地産地消や地域電力のメリットを身近なものと感じられる様に説明するのは、容易ではなく、これを広く理解してもらことは、非常に難しいと感じました。
アンケート用紙を頂いたので、思ったことを記入して提出。色々な意味で勉強になった講演会でした。
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