前のブログで、千葉県と秋田県の沖合計3海域で計画する洋上風力発電事業から撤退すると発表した大手商社にはペナルティはないのかと書いた。
いろいろ記事を検索してみたら、撤退に伴い200憶円のペナルティを課されていることが分かった。
8月27日付のBusiness Insider Japan のネット記事を引用すると「三菱商事は(ママ)中部電力系のシーテックらは合同会社を通じて保証金約200億円(日経新聞によると)を積み立てており、この資金は政府に没収されることになる。」ということだった。
やっぱりこうでなくちゃね。
話は変わって、会社に巨額な損失が発生すると、しばしば取締役の善管注意義務違反(簡単にいうと、従業員ではなく受任者である取締役の個人責任)が問題となる。
この洋上風力発電事業の入札では、当初から他の陣営から入札価格が安すぎるという意見が多く出されており、同社の見積りはそもそも甘かったのではないかとの疑念が残る。
記者会見での経営陣のコメントは歯切れが悪かったが、おそらく三菱商事の社内では、取締役の善管注意義務違反がなかったといえるかという検証(材料集め?)が総力をあげて行われたと推測する。
もしかすると株主代表訴訟が提起されるかもしれない。

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