(写真は中部電HPより、奥美濃揚水発電所、上部ダム、下部ダム)
中部電力では、今年の4月に入ってから出力制御を発動しており、5月のGWも出力制御を実施しています!
出力制御を実施すると発電情報を見れるのですが、中部電力でも揚水発電が威力を発揮していました!
5月3日の電力需給実績では、
エリア需要 1001万kw
揚水発電 290万kw
域外送電 0万kw
小計 1291万kw
供給力 1387万kw
内再エネ 873万kw
出力制御 96万kw(再エネの約11%)
(データは、中部電力でんき予報より)
揚水発電が、太陽光を290万kw吸収して、夜間放電したと仮定すると、夜間エリア需要の3割近くを受持ちしたかもしれません!
昼には、1291万kwの約60%((873-96)÷1291)
を再エネが受け持っています!
揚水発電を活用できると再エネの威力も大きいものに感じます!
中部電力には、332万kwの揚水発電があるそうです!
データ元は、↓下記をクリックです。
再生可能エネルギー発電設備 – 中部電力グループの再生可能エネルギー|中部電力 (chuden.co.jp)
東京エリアの揚水発電
東京エリアの揚水発電は、たびたび投稿していますが、
揚水時の消費は、下図から最大857万kw
エリア需要2434万kwの約35%(857÷2434)
相当分を夜間に供給
昼は、需要3254万kwの約49%(1601÷3254)
を再エネが受持っています。(3254=2434+820)
※参考
関西電力の揚水発電
ついでに、関西エリアの揚水発電は、
488万kw
データ元は、関西電力HPで、↓下記をクリックです。
水力発電所一覧|関西電力の水力発電所|水力発電について|再生可能エネルギーへの取組み|事業概要|関西電力 (kepco.co.jp)
関西エリアの需給状況は、出力制御を発動していないので把握できません。
そして、東京、関西、中部の揚水発電を合わせると
東京 857万kw
関西 488万kw
中部 332万kw
合計 1,677万kw
意外に大きな容量です!
再エネの発電は、全体の20%程度と言われていたように記憶していますが、揚水発電で利用された分は加味されているのでしょうか?
今回、揚水発電を調べてみたら、夜間でも意外に太陽光の電力を使用されているのではと思えてきました!
ちなみに東北エリアで5月3日に揚水発電で使用した電力は、46万kw。
非常に少ない!
小さい規模の揚水発電所しかないのでしょう!
残念!
エリア間電力融通の壁
電力会社は、闇カルテル問題で電力会社間の競争を促されていますが、
エリア間の再エネ融通に支障が出るのではないでしょうか?
九州の余剰電力を中部や関西の揚水に貯めて欲しい!!
と考えても
・競争相手と共同の作業
・電力を貸したり、借りたり
カルテル結ばないと無理!!
出力制御の検証報告
電力広域的運営推進機関のHPで、出力制御を実施したエリア別に「出力制御の検証報告」なるものが公表されていますが、この中で域外送電については、
「他エリアが受電可能な量を最大限域外送電する計画としたか確認する。」
とされていますが、
「他エリアが受電可能な量」
についての「検証」はありません!
検証報告の中で「域外送電電力」について
「約定済みの域外送電電力」
とされており、相手と合意された量の確認でお終い!
再エネの利用効率向上対策
他エリアを超えた揚水発電の活用に、まだ可能性を感じますが、闇カルテル問題で縛り挙げられている現状では中々先が見えない!
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