電力エリア間の連携線の送電はどのようにして決まるのでしょうか
上記の表は、2022年5月における東北電力管内の出力制御検証報告の一部抜粋です。
この表を見ると、域外送電の欄の説明が、「約定済みの域外送電電力・長周期広域周波数調整」
とあります。
「約定済みの域外送電電力」ということは、「売り」「買い」が成立した電力ということか?
「電力が余るのでそちらに送りまーす!」
ではないのか?
「余剰電力がでますが、いくらで引き受けてくれますか?」
取引が成立しないと送電できないのか?
再エネは、FITで価格が決定して、各社の電力料金との差額を再エネ賦課金で補填され、空きのある分を自動的に相互で受入しなければならないと思っていましたが?
東北エリアGW出力制御実績
GWの出力制御の実績が公表されているので整理しました。
(データは、各社でんき予報より)
東北のGW 出力制御と域外送電と東京の電力使用の実績
東北 | 東京 | ||
5月 | 東北 | 域外 | 需要 |
実績 | 制御 | 送電 | 11時 |
2 | 76 | 218 | 2825 |
3 | 144 | 221 | 2479 |
4 | 215 | 220 | 2467 |
5 | 88 | 248 | 2519 |
単位:万kw |
東北から東京方面への域外送電は、
東京連携線受電計画440万kwの半分程度
また、東北の出力制御実績も、
すべて東京連携線受電計画440万kwの半分以下
更に、東京GWの電力需要は下図想定のエリア需要2434万kwより多い
よって、計画通り東京に送電できていれば出力制御なしだった!!
揚水発電の経費
東京電の
連携線受電440万kwの想定の前提に
揚水発電 820万kw
の電力消費を必要とするのですが、これ誰が負担する?
1.東京電力管内の電力バランス確保のためなら東京電力?
2.東北電力の余剰分を受けるためなら東北電力が負担?
3.再エネ電力にかかる経費なら賦課金?
4.夜間の送電で料金として回収する?
ということで金勘定は必要なのかも知れませんが、
せっかくの自前のエネルギーを捨てないで欲しいと思うところです!
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