出力制御ライン再エネと火力の混合割合!

(カテゴリ:  出力制御を考える, 雑記)
2023.03.30東北抑制ライン

 

 

3月30日は、晴天で風もなく心地よい一日!

東北電力の「でんき予報」では、

出力制御の発動もなく、綺麗な発電曲線を描いています!

風力は、ゼロに近い薄い緑色の線!

 

この曲円を利用して、3月の出力制御の状況を考察してみました!

 

3月21日(土曜日)の出力制御実績では、

エリア需要   895万kw

揚水運転等     47万kw

域外送電       334万kw

小   計    1276万kw

供 給 力    1328万kw

再エネ出力      661万kw

再エネ出力制御      52万kw

データ元は、「東北電力でんき予報」

 

電力の供給力1328万kwの内、エリア等に供給した電力は、1276万kw

その内訳は、

再エネ電力 609万kw(=661万kwー52万kw)

火力等電力 667万kw(=1276万kwー609万kw)

 

 

上のグラフでみると、

太陽光の発電曲線の頂点が、白ラインから600万kwちょい超え

エリア需要・送電等は、グラフ紫色の1200万kwのライン

再エネ発電は、供給の半分以下となっています!

 

この火力等発電667万kwの内訳の中に、再エネの一般水力と地熱が、約230万kwが含まれているのですが、調整力がないらしく、残りの火力437万kwで調整しているようです!

 

過去の実績からの想定となりますが、

一般水力 215.6万kw

地熱     12.5万kw

火力   438.9万kw(=667-215.6-12.5)

 

※2022.5.2の発電実績(下表)より

東北発電構成2022.5.2

 

 

火力等の最低出力引下げ

火力発電の最低出力の割合を引き下げ、

再エネを増やすことが出来ると、

再エネ出力を制御しなくて済むのですが、

過去に、火力発電の定格出力の30%まで下げるという検討が、あったように思い調べたらありました!

 

「再エネ出力制御の低減に向けた取組について 」

2022年5月24日 資源エネルギー庁

039_01_00.pdf (meti.go.jp)

 

この中で、

2.火力等の最低出力引下げ

と題して

・火力等の最低出力を、新設の火力発電は、定格出力の30%を基本

・既存設備は、設備のリプレース時等にのみ適用

とか、火力等の最低出力引下げを検討しているものの、

定格出力の50%を最低出力としている既存火力発電が、まだ有るようです!

したがって、火力発電の比率が、まだ高いみたいです!!

 

 

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