GWで見る出力制御のこれから!

(カテゴリ: 電力エリア別発電状況)

 

今年のGWも国内各エリアで出力制御が発動されましたが、後半は雨模様の自然現象で発電量低下!

GWの国内各エリアの出力制御状況を観察していますが、

優先給電ルールでは、

1.電源Ⅰ・Ⅱおよび電源Ⅲ火力の抑制

2.揚水式発電機の揚水運転、電力貯蔵装置の充電

3.長周期広域周波数調整などの対策を行う(他地域に最大限送電する)

上記対策をおこなってもなお、想定誤差量を考慮したエリア供給力がエリ ア需要等を上回る結果となった場合、出力制御を行う。

 

しかし、

今年のGWでは、送電線の容量に余裕がある中で出力制御を発動していました。

このことは、今後、エリア間の送電線を増強拡大しても、余った電気を送電する先が無い?

出力制御を発動していない東京、関西エリアは、需給状況を把握できないのですが、状況から推察すると「電気が溢れている」と思われます!

 

送電線の容量

おさらいになりますが、国内送電連携線の容量の2023年バージョンは、

2023国内連携線

 

この容量で運用されるかと思っていましたが、補修工事があったりで

「2023~2032年度の連系線の運用容量 (年間・長期)」

2023~2032年度の連系線の運用容量(年間・長期)について|連系線情報|電力広域的運営推進機関ホームページ (occto.or.jp)

なるものが作成されております。

これによると、

東北から東京への休日昼の送電計画(2023.5月)は、

476万kw⇒上図容量 576万kw

中国エリアから関西への休日昼の送電計画(2023.5月)は、

426万kw⇒上図容量 465万kw

 

東京エリアの状況

東京電力のGW計画では、5月3日~5日にかけて

連携線受電440万kw

となっています!

上記の送電計画の476万kwよりやや少なめ!

しかし、実際に発動された出力制御指示時点の東北からの送電見込みは、

5月3日は198万kw、4日は212万kw

北陸からの送電計画は

5月3日は14万kw、4日は26万kw

参照:GW国内各エリア溢れる再エネ!送電もダメ?で廃棄??

 

東京GW2023

 

 

関西エリアの状況

中国エリアから関西方面への送電計画(2023.5)は

426万kw

となっていますが、

5月3日はマイナス3万kw、4日はマイナス66万kwとなっており、マイナスなので中国電が送電を受けている状態!

九州から中国エリアへ

5月3日は70万kw、4日は38万kw

の送電計画となっているので、九州分を全部関西方面へ送電できず、一部中国エリアに貯め込んだ状態ではと推察されます!

3月には、九州エリアから中国エリアに200万kwを超える送電を実施していた状況

国内各エリアの太陽光発電状況(3/6)全国晴れ予報

を参照!

4月22日では、九州エリアから中国エリアに174万kwの送電となっています!

22日国内電力1200万KW廃棄指示!原発12基分

を参照!

 

したがって、関西、中部エリアに送電できる余裕が無い!!

と考えられます!

太陽光発電ムラ市場

GWの特異な電力需給状況ではあり、今後も発生頻度が増えてくるでしょうが、昨年の6月は気温上昇により電力不足となったことからもう少しの辛抱というところでしょうか!

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