中国エリアの6月検針時に清算される代理制御調整金について、
私の発電所のデーターと中国エリアの発電容量から割り出してみたいと思います!
試算方法は、
1.基準制御量(私)から代理の基準制御量算定
2.中国管内の代理制御対象の設備容量から制御量算定
3.中国管内の想定制御量から清算金を試算
4.まとめ
1.基準制御量(私)から代理の基準制御量算定
私の発電所規模50kwを代理制御した発電所の制御量を算定します!
まず、中国電力の代理制御調整金の積算比率で、代理した側(オン事業者)を算定!
3月の積算比率は、
オフ事業者分 12.07%
オン事業者分 1.15%
データー元:中国電力HP内より
私の発電所の4月検針の発電は、
4月分の発電量 7,513kw(3月14日~4月13日まで)
4月分の制御相当 906kw(=7513kw×12.07%)
これを代理するオン事業者の制御相当量は、我の発電所と同規模の場合
4月分の発電量 7,513kw
4月分の代理制御量相当 86kw(=7,513kw×1.15%)
(代理制御の基準値とします。)
尚、低圧50kw程度の発電所でOFF事業者の906kw相当の発電停止は、3日分程度
よって、ON事業者の代理制御 86kwを1日分に換算して29kw(86kw÷3日)
1日29kwの発電停止は、時間で考えると35分前後
(※管内の設備容量比による時間補正は省略)
ここに8時から16時まで発電停止を指示していることを持出すことになるのですが、普通の人間が考えることではないように思えます!
欠陥のある「代理出力制御の制度」と言えるのではないでしょうか!
2.中国管内の代理制御対象の設備容量から制御量算定
代理制御対象の発電所容量は、(OFFは500kw未満 注1)
オフ事業者 100万kw (被代理制御対象)
オン事業者 214万kw (代理制御対象)
データー元:中国電力HP内より
これを基準とする発電容量50kwとの倍率に換算すると
オフ事業者 20,000 倍(被代理制御対象)(=1,000,000/50)
オン事業者 42,800 倍(代理制御対象)(=2,140,000/50)
この倍率を基準制御量(50kwの発電所の制御量)にかけると
オフ事業者 18,120,000kw(=906kw×20,000)
オン事業者 3,680,800kw(=86kw×42,800)
これが、中国管内制御量の試算値となります。
※参考
再生可能エネルギーの申込状況 | 中国電力ネットワーク (energia.co.jp)
注1 出力制御について|なるほど!グリッド|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)
3.中国管内の制御量から清算金を算定
金額算定のための単価は、変動したFIT単価の平均を設定します!
被代理事業者の単価は40円~32円の平均の36円(税抜き)
代理事業者の単価は29円~14円の平均22円(税抜き)
(2015年4月で単価区分をしました。)
オフ事業者 18,120,000kw×36円=652,320,000円(被代理制御対象)
オン事業者 3,680,800kw×22円= 80,977,600円(代理制御対象)
差額= 571,342,400円
まとめ
試算結果をまとめると、
オフ事業の被代理制御事業者から約6億5千万円集金して、
オン事業者の代理制御事業者への清算金は、8100万円の支払い!
残額の5億7千万円は、手元に残る!!
あくまで試算でありますが、
8100万円分しか出力制御していないのに、6億5千万円超の集金! のように思えます!
この6億5千万円は何?
「これは本来、支払う必要のなかった購入代金分を戻してもらうだけなんです!」
えっ? 売上あったでしょ!
燃料等原価の伴った売上なの??
積算比率の内訳の公表
と
代理制御調整金の清算額の公表
を
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