3月分の積算比率が公表されたので6月差引きされる代理調整金を算出してみます!
東北エリアの積算比率
ON事業者 0.22%
OFF事業者 3.11%
データ元:東北電力HP内
3-7_001.pdf (tohoku-epco.co.jp)より
1.代理制御調整量
私の発電所 パネル容量55kw パワーコンデショナー容量49.92kw
4月分の発電量 7,513kw(3月14日~4月13日まで)
4月分の制御相当 233kw(=7513kw×3.11%)
2.代理制御調整金
233kw×36円×1.1=9,266円
1万円を切ってくれました!
これ九州なら大変です!
九州の3月の積算比率(OFF35.45%、ON14.28%)
九州電力送配電 オンライン代理制御の精算比率について (kyuden.co.jp)より
我発電所の発電量で試算してみると
4月分の制御相当 2,663kw(=7513kw×35.45%)
4月分代理制御調整金は、2,663kw×36円×1.1=105,454円
これを6月の検針で差引きですから、25万円の売上だとすると14万454円しか入金されません!
3.代理制御量(ON事業者)
4月分の発電量 7,513kw(3月14日~4月13日まで)
4月分の制御相当 16kw(=7513kw×0.22%)
OFF事業者を代理してON事業者が出力制御した分が16kw
この16kwに売電単価を乗じた金額をON事業者に代理制御調整金として支払です。
これ九州だと
代理制御量 1,072kw(=7513kw×14.28%)
代理制御調整金 1,072kw×36円×1.1=42,451円
4.東北エリア内出力規模補正
制御対象 | 万kw | 万kw |
構成比 |
||
出力内訳 | on | off | off/on | ||
東北 | 318 | 64.3 | 0.20 | 2023.04.末時点 |
再生可能エネルギーの接続・申込状況|東北電力ネットワーク (tohoku-epco.co.jp)
(OFF事業者の内オンライン代理制御対象は、500kw未満)
参考:出力制御について|なるほど!グリッド|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)
より、ON事業者が大きい容量でOFF事業者分を負担するので0.2倍を代理で制御することになり
我が発電所の制御量相当は、 80kw(=16kw÷0.2)
代理制御清算値が、 80kwなのに 233kwも搾取です!!
私の発電所のパワーコンデショナー出力が約50kwなので1時間に50kwの発電、
この時に、80kwの発電停止ということは、時間にすると
1時間と35分程度
の分を代理により停止されたと想定できます。
1時間半の発電停止なのに、
8時から16時までの発電停止を押付け
でお金を徴収されることになるのですが、「昭和初期」の時代でもあるかのような錯覚を思えてしまいます!
せっかく「代理出力制御」という制度を考案したのだから、OFF事業者も「制御実績」による「清算」で良いのに!!
国の制度のもと、設備投資を完了しているところに「追加投資の要求」にお金まで搾取され、「小ばか」にされている感じがしてしまいます!
5.3月の出力制御状況
今年2023年は3月の出力制御は、
11日 57万kw(再エネ682万kwの8.4%)
19日 139万kw(再エネ736万kwの19%)
20日 96万kw(再エネ769万kwの12.5%)
21日 52万kw(再エネ661万kwの7.9%)
の4回発生し、
制御出力の合計が、344万kw
接続済太陽光の出力は 791万kw
このことから推測すると発電停止の輪番が半周手前あたりなので、1回(1日)分相当を割当されたと思われます!
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