太陽光発電、盗難による保険金は20倍に急増、日本損害保険協会が報告書を公表。

(カテゴリ: 事業, 太陽光発電, 太陽光発電トラブル, 防犯)

これまで何度か話題にさせていただいておりますが、太陽光発電事業にとって、今や最大のリスクは「盗難」ではないでしょうか。
 
この盗難に対する備えとして、現実的には「保険加入」で対応されている方が多いかと思います。
 
実際のところ、保険金の支払い状況はどのようなものか。
日本損害保険協会が、「太陽光発電設備の事故発生状況に関する 調査研究結果について」と題する報告書を、2月9日付で公表しています。
 
詳細はこちらの報告書をご確認いただきたいのではありますが、引用も交えつつ内容を記載いたしますと、
 
○近年保険金が急増傾向にあり、2021年度は4年前と比べて4倍弱の水準となっています。
○太陽光発電設備の発電量(折れ線)自体も伸びていますが、保険金(棒)の方が急な傾きとなっており、普及のスピード以上に被害が増加している状況が示唆されます。
○なかでも、1億円以上の保険金をお支払いする事故(大口事故)の伸びが大きく、被害が甚大化している可能性があります。

 
とのこと。
この急増する保険金の内訳といたしましては、
 
○保険金の約8割を自然災害(雪災、水災、風雹災および落雷)が占めています。
○雪災と水災は、保険金単価が大きく、重大な被害が発生しやすい傾向にあります。

 
やはり自然災害がその大半を占めており、当方も実際に雪害で、保険のお世話になっております。
 
あれ?盗難は?と思われた方も多いのではないでしょうか。
盗難については、以下のように、
 
○全体としては前ページ(2)のとおり自然災害による損害が多いですが、直近で注意すべき動向として、盗難による損害が大きく増えています。
○ケーブルに使われる銅線価格の高騰等を背景として、2021年度から被害が大きく増加しています。特に、2022年度は5年前と比べて20倍近い保険金をお支払いしている状況です。
○被害は全国的に発生していますが、関東地方北東部を中心とした地域で特に多い傾向です。

 
近年、盗難による被害が著しく増加しており、保険金も5年前の20倍ということで、これは穏やかではありません。
また、地域的な特性もありそうですね。
 
その他にも、報告書にはロスプリベンション対策の事例も紹介されていますので、是非目を通してみてください。
 
実際にこのような資料を目にすると、太陽光発電の「保険を巡る状況がかなり悪化」していることが、非常によくわかります。
 

太陽光発電ランキング
ブログ更新の励みになります。
よろしければ、是非クリックください。
にほんブログ村 環境ブログ 風力発電・太陽光発電へ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村

よりそいプラン 太陽光発電ムラ市場メルマガ登録

太陽光発電ムラ市場セカンダリ無料査定



太陽光発電ムラ市場 パワコンの電気代を10分の1に!

コメントを残す