3月に実施した出力制御による代理制御調整金の積算比率が公表されています!
国内各エリアのHPから集計しました!
3月に出力制御を実施したのは4エリアとなっています!
1.積算比率のONとOFFの割合
積算比率 % | |||
3月 | on | off | off/on |
東北 | 0.22 | 3.11 | 14.14 |
北陸 | |||
中部 | |||
中国 | 1.15 | 12.07 | 10.50 |
四国 | 0.69 | 2.82 | 4.09 |
九州 | 14.28 | 35.45 | 2.48 |
九州のoffは、10~500kw未満 |
ON事業者とOFF事業者の割合にバラつきが見られ、
得に東北エリアは、OFF事業者がON事業者による代理制御量の14倍越えとなっています!
2.エリア内制御方法別出力内訳
OFF事業者分をON事業者が代理制御する観点から管内全体の出力規模を比較しますが、これも各エリアのHPから集計しました!
制御対象 | 万kw | 万kw |
構成比 |
||
出力内訳 | on | off | off/on | ||
東北 | 318 | 390.4 | 1.23 | 2023.04.末時点 | |
北陸 | 58 | 24.3 | 0.42 | 2023.03.31時点 | |
中部 | |||||
中国 | 214 | 322 | 1.50 | 2022.12.末時点 | |
四国 | 103 | 166 | 1.61 | 2023.03.末時点 | |
九州 | 638 | 311 | 0.49 | 2023.04.末時点 |
九州は、ON事業者が、OFF事業者の約2倍近くの出力で代理制御するので「0.49」分の受持ち。
したがって、出力制御清算量は、OFF事業者はON事業者が代理制御した分の約2倍の清算
更に、制御指示時間分を補正して2.48倍(1.積算比率のONとOFFの割合より)
ということで、九州エリアの積算比率は理解できそうな範囲と思われます!
3.積算比率をエリア内出力規模で案分比較
ON事業者とOFF事業者の積算比率を出力規模で比較してみました!
管内出力×積算比率です!
管内出力×積算比率 | |||
清算 | 万kw | 万kw | |
出力内訳 | on | off | off/on |
東北 | 0.70 | 12.14 | 17.35 |
北陸 | |||
中部 | |||
中国 | 2.46 | 38.87 | 15.79 |
四国 | 0.71 | 4.68 | 6.59 |
九州 | 91.11 | 110.25 | 1.21 |
上記2.で考察したとおり、九州は時間補正並みの1.21となっています!
下のグラフは3月5日の九州の状況です。9時ごろに出力制御が始まっているので、OFF事業者の8時から16時の制御指示に置き換えると1.21倍になるのかもしれません!
また、九州における500kw以上のOFF事業者の積算比率は、29.99%となっているのでONとOFFの比率は1.21倍より小さくなります!
その他のエリアでは、ON事業者の出力制御した時間の電気を8時から16時の時間に換算して15倍とか17倍も清算するとは理解に苦しむところなので、次回にもう少し掘り下げてみたいと思います!
4.九州エリアの代理制御量を試算
九州エリアOFF事業者の積算比率の35.45%は凄い値です!
どのくらい凄いか私の発電所に置き換えてみます!
尚、5月と6月も積算比率35.45%と仮定して試算です。
私の発電所 パネル容量55kw パワコン容量49.92kw
2022年の年間発電量 65,127kw
1月 3432kw×0.44%=15kw
2月 4230kw×5.85%=247kw
3月 6935kw×10.61%=735kw
4月 7887kw×35.45%=2,795kw(年間比4.3%)
5月 8227kw×35.45%=2,916kw(年間比4.5%)
6月 6411kw×35.45%=2,272kw
ここまでの代理制御量合計=8,980kw
年間発電量 65,127kwの13.8%
※1~3月の積算比率は九州エリアの2023公表値です!
東北にもこのような時期が来るのでしょうか?
東電で揚水発電を増強してくれないと非常に厳しい!
東京電の眠ってる脱炭素計画の掘起し!!揚水発電!
女川原発の再稼働なんてもっての外!
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