代理制御調整金について、
今年も東北管内の代理制御調整金を発電容量から割り出してみたいと思います!
試算方法は、
1.基準制御量(私)から代理の基準制御量算定
2.東北管内の代理制御対象の設備容量から制御量算定
3.東北管内の制御量から清算金を算定
4.まとめ
1.基準制御量(私)から代理の基準制御量算定
私の発電所規模50kwを代理制御した発電所の制御量を算定します!
まず、東北電力の代理制御調整金の積算比率で、代理した側(オン事業者)を算定!
3月の積算比率は、
オフ事業者分 3.11%
オン事業者分 0.22%
データ元:東北電HP内の下記↓
3-7_001.pdf (tohoku-epco.co.jp)
私の発電所の4月検針の発電は、
4月分の発電量 7,513kw(3月14日~4月13日まで)
4月分の制御相当 233kw(=7513kw×3.11%)
これを代理するオン事業者の制御相当量は、我の発電所と同規模の場合
4月分の発電量 7,513kw
4月分の代理制御量相当 16kw(=7,513kw×0.22%)
(代理制御の基準値とします。)
※参考
2.東北管内の代理制御対象の設備容量から制御量算定
代理制御対象の発電所容量は、(OFFは500kw未満 注1)
オフ事業者 64.3万kw (被代理制御対象)
オン事業者 318万kw (代理制御対象)
これを基準とする発電容量50kwとの倍率に換算すると
オフ事業者 12,860 倍(被代理制御対象)(=643,000/50)
オン事業者 63,600 倍(代理制御対象)(=3,180,000/50)
この倍率を基準制御量(50kwの発電所の制御量)にかけると
オフ事業者 2,996,380kw(=233kw×12,860)
オン事業者 1,017,600kw(=16kw×63,600)
代理制御対象の発電所容量のデータは、こちら
再生可能エネルギーの接続・申込状況|東北電力ネットワーク (tohoku-epco.co.jp)
注1 出力制御について|なるほど!グリッド|資源エネルギー庁 (meti.go.jp)
3.東北管内の制御量から清算金を算定
金額算定のための単価は、変動したFIT単価の平均を設定します!
被代理事業者の単価は40円~32円の平均の36円(税抜き)
代理事業者の単価は29円~14円の平均22円(税抜き)
(2015年4月で単価区分をしました。)
オフ事業者 2,996,380kw×36円=107,869,680円(被代理制御対象)
オン事業者 1,017,600kw×22円= 22,387,200円(代理制御対象)
差額= 85,482,480円
まとめ
試算結果をまとめると、
オフ事業の被代理制御事業者から約1億800万円集金して、
オン事業者の代理制御事業者への清算金は、2200万円の支払い!
残額の8千500万円は、手元に残る!!
あくまで試算でありますが、
2200万円分しか出力制御していないのに、1億円超の集金! のように思えます!
この1億円は何?
「これは本来、太陽光で売電できない電気だったんです!」
「我社の火力で売電するべき電気分を我社でいただきです!」
えっ? 燃料等原価の伴った売上なの??
積算比率の内訳の公表
と
代理制御調整金の清算額の公表
を
hamasakiさんコメント有難うございます!
私も国民負担の軽減につなげて欲しいと思っています。
ただ、パブコメで「出力制御実績を上回る調整金の使途」について質問したのですが、その部分についての回答が無く「出力制御したものとして清算する」とだけの回答でした。なので電気の託送料金分とか電力会社の取分も有りそうに感じています!
この差額は費用負担調整機関であるOCCTOに落ち、国民負担の軽減に使われるはず。
つまり普段のFITから逆流する感じです。
賦課金の逆潮流ですね。
どこが全量買取制度じゃ!