損害保険代理店から風力発電所の保険が新しくなって保険料が大幅に値上がりしたという説明を聞いた。
新しくなったといっても、これまで既存の鉄骨建物用の保険で対応していたものが、専用の保険ができたというもの。
ところが新保険にはびっくりする条件があって、なんと保険契約1件あたりの最低保険料が年50万円!
なんで??
理由は、風車は強風が吹く、すなわち災害が多い場所にあえて建てられるものであること、1回の損害額が大きいこと、また、災害率のデータ量が十分でないため(保険会社にとって)余裕をもって料率を設定していること、ということだった。
理屈としては分かるのだが、何十億円もする大型風力発電所ではないのだから、年50万円はちょっと無理。
既存の鉄骨建物用の保険で対応した1号基、2号基の保険料は、いずれも年11万円くらいだから、過大であることは明白。
で、どうするか。
条件は「保険契約1件あたりの最低保険料」であることから、1契約に複数の風車を組み入れることができれば、風車1基当たりの保険料は安くなるという方法で工夫してもらえることになった。
今後は、損害率のデータが増えてきて保険料率は下がっていくという見込みということだが、損害保険の内容がこのままだと、小型風力発電所の建設はもう無理ということになりかねない。
逆に内容を工夫した小型風力発電所に特化した保険商品を作れば、既存の小型風力発電所の損害保険を一気に独占できるかもしれない。
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