先日静岡県牧之原市で発生した竜巻による農業施設の被害に関するTV報道を見た。
報道の内容は、作って数年しか経っていないイチゴ栽培用のハウスがほとんど壊れてしまい、損害額は数億円。「補助金」が出なければ廃業も考えなければならないと経営者が途方に暮れているという内容だった。
でもちょっと待て。
損害保険は付保していなかったのか? この点については報道では全く触れられていなかった。
また「補助金」とは一体何なのか? 自然災害で設備が壊れたら国や自治体が助けてくれるのだろうか?
もし災害で太陽光発電所が壊れても、国や自治体から「補助金」なるものをもらえることはまずないであろう(パネルが飛散したという悪者扱いの報道になるのか??)。
生産設備が災害で壊れてしまったら困るのは皆同じ。
借金が返せなくなったら、法人の場合は倒産、個人なら自己破産するしかない。
そんなことが起こらないように損害保険があるはずなのだが、農業の場合はどうなのだろう。
農協には共済があるから、災害被害を補填する共済が無いことはないはずだ。
「竜巻が起こってハウスが壊れてお気の毒」とだけ報道しても事の本質は見えない。
実は損害保険でカバーされていて、再建までの逸失利益と借入金の金利負担が問題ということなのかもしれない。
掘り下げた取材をしないとテレビ局も生き残っていけないと思うのだが・・。

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コメントありがとうございます。
マスコミにはもう少し頑張って欲しいですね。
激しく同意です
あの事業規模ならおそらく融資を受けているでしょうし
無保険はさすがに無いのではと思います
その上で災害補助ありき、とも受け取れるような話
(切り抜き報道?)をされると
農家叩きが助長されそうで嫌です
保険の半壊だから半額ねーなどはあるかもしれませんが、
それならそこを突っ込んで取材して欲しいですね
マスコミは保険会社は叩けないのか
ちなみに自治体の補助というと茨城で事業者向けの
被災事業者再建支援事業費補助金なんてものがありました
(これ太陽光事業者が使ったとか報道されたら叩かれそうですね)