日本全国で電気が余る時代に突入しております!
しかし、便利なことに全国の太陽光発電所をオンラインで制御して
余剰の発電所の電気を廃棄!
オンライン普及以前の発電所については、オンライン制御可能な発電所が代理して余剰分の電気を「廃棄!」、後日にお金で「清算する!」
という、素晴らしいシステムとなっております!!
素晴らしいシステムなのですが、清算方法が不思議で、
発電停止時間が30分程度であっても、清算では「被代理事業者」から1日8時間分の売上分を電力会社が天引き!
しかし、「代理で発電停止した事業者」は30分発電停止した実績の売上分だけの清算!
これを金額で試算してみると、関西エリアの場合、
7月分の売上から「天引きされる割合」と「実績の発電停止分の清算割合」として公表されている電力会社別の割合(積算比率という。)を一覧にまとめると、
4月 | on | off | off/on |
単位 | % | % | |
東北 | 0.90 | 14.73 | 16.4 |
北陸 | |||
関西 | 5.06 | 6.54 | 1.29 |
中部 | 1.03 | 2.15 | 2.09 |
中国 | 1.84 | 15.04 | 8.17 |
四国 | 1.58 | 6.12 | 3.87 |
九州 | 4.82 | 18.38 | 3.81 |
on:代理で発電停止した事業者(オンライン事業者)
off:被代理事業者(オフライン事業者)
7月に「天引き」「清算」されるのは、5月に売電された電気代の一部という非常に難解な制度です!
1.私の発電所規模の「天引き額」
私の発電所の発電レベルを関西管内で7月分として「天引き」される金額は
「4月分積算比率」、6.54%
「積算対象となる5月分の発電量」、7,468kw
天引き額=7,468kw×6.54%×36円×1.1=19,340円
2.私の発電所規模分の「清算」される金額
「4月分積算比率」、5.06%
「積算対象となる5月分の発電量」、7,468kw
代理分清算額=7,468kw×5.06%×22円×1.1=9,144円
ただし、代理で発電停止してくれるオンライン事業者の売電単価は、2015年以降の29円~14円の中数の22円と仮定。
3.関西エリアに案分して試算
私の発電所の出力は、49.9kwとほぼ50kwなので、関西管内の対象設備の出力に案分で、
制御対象 | 万kw | 万kw | 調査 | |
出力内訳 | on | off | off/on | 時期 |
関西 | 125 | 422 | 3.38 | 2024.4 |
上記表の「被代理事業者(off)」422kwの内、500kw以上の手動制御分142万kwも含まれているので、これを差引きした280万kwで試算します。
再生可能エネルギー発電設備の接続状況 他 | 流通設備建設計画・系統連系制約等 | お知らせ・情報公開資料 | 託送(たくそう)とは | 関西電力送配電株式会社 (kansai-td.co.jp)
関西管内「天引き額」=19,340円×(280万kw÷50kw)=1,083,040,000円
関西管内「代理分清算額」=9,144円×(125万kw÷50kw)=228,600,000円
単純に案分した結果なのですが、とんでもなく差額が大きくなりました!
しかし、出力規模を再確認してみると、
代理事業者(on)が、125万kw
被代理事業者(off)が、280万kw
125万kwで280万kwを代理するというのは???
出力制御規模が小さいうちは、可能と思われますが、
無理があるような感じもします!
しかし、積算比率が、
オンライン事業者、5.06%
オフライン事業者、6.54%
と同程度に見えますが、
代理事業者(on)と被代理事業者(off)の比率次第で関西管内においても「天引き額」と「精算額」に大きい開きが生じることは分かると思います!
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