関西エリアの再エネ天引きと清算を試算してみました!

(カテゴリ:  代理制御調整金)
草223.8.25

日本全国で電気が余る時代に突入しております!

しかし、便利なことに全国の太陽光発電所をオンラインで制御して

余剰の発電所の電気を廃棄!

オンライン普及以前の発電所については、オンライン制御可能な発電所が代理して余剰分の電気を「廃棄!」、後日にお金で「清算する!」

という、素晴らしいシステムとなっております!!

素晴らしいシステムなのですが、清算方法が不思議で、

発電停止時間が30分程度であっても、清算では「被代理事業者」から1日8時間分の売上分を電力会社が天引き!

しかし、「代理で発電停止した事業者」は30分発電停止した実績の売上分だけの清算!

これを金額で試算してみると、関西エリアの場合、

 

7月分の売上から「天引きされる割合」と「実績の発電停止分の清算割合」として公表されている電力会社別の割合(積算比率という。)を一覧にまとめると、

4月 on off off/on
単位
東北 0.90 14.73 16.4
北陸
関西  5.06 6.54  1.29
中部 1.03 2.15 2.09
中国 1.84 15.04 8.17
四国 1.58 6.12 3.87
九州  4.82  18.38  3.81

on:代理で発電停止した事業者(オンライン事業者)

off:被代理事業者(オフライン事業者)

7月に「天引き」「清算」されるのは、5月に売電された電気代の一部という非常に難解な制度です!

1.私の発電所規模の「天引き額」

私の発電所の発電レベルを関西管内で7月分として「天引き」される金額は

「4月分積算比率」、6.54%

「積算対象となる5月分の発電量」、7,468kw

天引き額=7,468kw×6.54%×36円×1.1=19,340円

太陽光発電ムラ市場

2.私の発電所規模分の「清算」される金額

「4月分積算比率」、5.06%

「積算対象となる5月分の発電量」、7,468kw

代理分清算額=7,468kw×5.06%×22円×1.1=9,144円

ただし、代理で発電停止してくれるオンライン事業者の売電単価は、2015年以降の29円~14円の中数の22円と仮定。

3.関西エリアに案分して試算

私の発電所の出力は、49.9kwとほぼ50kwなので、関西管内の対象設備の出力に案分で、

制御対象 万kw 万kw 調査
出力内訳 on off off/on 時期
関西 125 422  3.38 2024.4

上記表の「被代理事業者(off)」422kwの内、500kw以上の手動制御分142万kwも含まれているので、これを差引きした280万kwで試算します。

再生可能エネルギー発電設備の接続状況 他 | 流通設備建設計画・系統連系制約等 | お知らせ・情報公開資料 | 託送(たくそう)とは | 関西電力送配電株式会社 (kansai-td.co.jp)

関西管内「天引き額」=19,340円×(280万kw÷50kw)=1,083,040,000円

関西管内「代理分清算額」=9,144円×(125万kw÷50kw)=228,600,000円

 

単純に案分した結果なのですが、とんでもなく差額が大きくなりました!

しかし、出力規模を再確認してみると、

代理事業者(on)が、125万kw

被代理事業者(off)が、280万kw

125万kwで280万kwを代理するというのは???

出力制御規模が小さいうちは、可能と思われますが、

無理があるような感じもします!

しかし、積算比率が、

オンライン事業者、5.06%

オフライン事業者、6.54%

と同程度に見えますが、

代理事業者(on)と被代理事業者(off)の比率次第で関西管内においても「天引き額」と「精算額」に大きい開きが生じることは分かると思います!

 

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