先日、北日本の風力発電申込済と検討の状況をお知らせしたところですが、
電力各社で試算している今後の出力制御見通しを見てみました!
第36回 総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 新エネルギー小委員会/電力・ガス事業分科会電力・ガス基本政策小委員会 系統ワーキンググループ(METI/経済産業省)
東北電力は、2021年9月末現在において、風力だけで、申込825万kw、検討中1889万kwを合わせた2714万kw
ですが、2030年では風力で最大690万kw増加、太陽光も450万kw増加したケースで試算しています!
また、東京・東北の連携線が2027年に1028万kwの増強されることも見込み、蓄電池の使用や連携線の最大限活用等で太陽光は1.2%の制御見通しとなっております!
意外と少ないと安心しそうな数値なのですが、
ところが、どっこい!
東京電力の出力制御見通しを見ると、なんと連携線活用は、0%で試算しているではありませんか!
他のエリアから受け入れであればマイナス、送電であればプラスであります!
東京の現状では、他エリアから受電している状況なので、送電を見込まず0%で、出力制御が3.4~6.3%の見通しとなっております!
東京エリアで出力制御が見込まれた場合、他エリアから受電しないことになるのでしょうか?
東北電力は、東京への送電を拒否されたら太陽光1.2%の制御率が34.7%になってしまいます!
今年は、出力制御指示発動が連発! これから計画されている風力は東京向けと思っていましたが、
東京電力、現状では北日本の風力を無視しているみたい!!
他のエリアも同様です!!
九州、四国、中国は、連携線を活用した場合の試算をしていますが、関西、中部は、連携線活用0%での試算なので将来も送電を受けてもらえるのかというところです!
今後の出力制御見通しの試算ですが、残念ながら全く見通せません!
参考に5月29日の電力使用状況です!
≪ 国内電力エリアの太陽光発電状況 ≫
発電状況のデーターは、個別調査になるため、数分のタイムラグがあります。
5月29日 | 5月29日 | 太陽光 | 接続申込済& | 太陽光 | |||
13時使用 | 太陽光 | 接続済 | 承諾済 | 合計 | |||
万kw | 万kw | 万kw | 万kw | 万kw | |||
北海道電力 | 260 | 127 | 214 | 27 | 241 | 2022.2.末現在 | |
東北電力 | 830 | 632 | 730 | 482 | 1,212 | 2022.1.末現在 | |
東京電力 | 3,051 | 1,341 | 1,747 | 851 | 2,598 | 2022.3.末現在 | |
北陸電力 | 268 | 105 | 112 | 22 | 134 | 2022.2.末現在 | |
中部電力 | 1,223 | 827 | 1,021 | 180 | 1,201 | 2022.2.末現在 | |
関西電力 | 1,452 | 540 | 652 | 157 | 809 | 2022.3.末現在 | |
中国電力 | 537 | 483 | 611 | 210 | 821 | 2022.2.末現在 | |
四国電力 | 259 | 237 | 312 | 47 | 359 | 2022.3.末現在 | |
九州電力 | 812 | 646 | 1,091 | 296 | 1,387 | 2022.3.末現在 |
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