「熊の出没件数が増えているのはメガソーラーが原因だ」という意見は本当なのか。
再エネ発電推進側も雰囲気でモノを言ってはいけない。
というわけで、ちょっとばかりネットで調べてみた。
熊出没件数とメガソーラー級発電所の発電開始件数のグラフを見てほしい。
(読売新聞オンラインから引用)
(エレクトリカル・ジャパンのデータベースから引用)
下のグラフは単年の運転開始件数ので右肩下がりになっているが、累積数をとれば2013年から2016年に急増した後、右肩上がりのグラフになる。
とすれば、メガソーラー級発電所の累積数と熊出没件数との間には相関関係がありそうとも言える。
しかし、2013年から2016年にメガソーラー級発電所の設置が急増した後に熊出没件数がそれほど増加していないこと、またメガソーラー級発電所の設置が低水準である2023年から熊出没件数が急増していることの説明は難しい。
一方、メガソーラー級発電所の累積数の増加(←生息地域の減少??)にもかかわらず熊の個体数は増えているようで、駆除許可件数に実際の駆除件数が追い付かない状態となっている。
個体数が増えているのは食べ物に困っていないと考えるのが自然。
(環境省HPより引用)
とすると、熊出没件数の増加は、熊の個体数の増加が主原因であるということにならないか?
単にメガソーラーが原因ならば、2010年代後半から出没件数はもっと増えていなければならない。
2023年からの熊出没件数急増の原因と言われるどんぐり不作の統計は調べられなかったが、増加した多くの熊のお腹を満たす食べ物がなくて、山から降りてきているのではないかと思うのだが、どうだろうか?
真因に迫って長期の対策が打たれなければならない。
- « 前の記事へ
 
	    	      
                
                
            
            
            
            
            
            
                

            
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。