台風14号が来ているが、19日朝現在まだ東北地方には強い風は吹いていないようだ。
知っている人も多いと思うがプロペラ式の小型風力発電機は、風速25m超が続くとプロペラを横に向けて自動的に停止する。まともに風を受けると羽根が折れたり、タワーが倒れてしまうからだ。
風速10m程度の風で発電量はmaxになるので、台風が来て風が吹けば桶屋が儲かるというわけではない。
実際、自分の風力発電所でも暴風下、何度も止まったことがあるし、風速40mでパワコンなどを収めている建屋が壊れたこともある。
安全のためにはしょうがないのだが、風が吹いているのに止めなきゃいけないのは、太陽光発電の出抑制のようでスッキリしない。
でもそこは、イグノーベル賞を連続して受賞している日本の技術力!
垂直軸型マグナス式風力発電機というものがある。
これは、風速40メートルでも停止させる必要がなく、風速70メートルにも耐えるということで、大型台風が多く来るフィリピンなどの南西諸島で活躍しているそうだ。
作っているのはチャレナジーというベンチャー企業。この会社には家電のBALMUDAと同じようにストーリーがあって大好き。できれば株主になりたいと思っているくらい。
ただし、商業的に成功しているのかはよく分からない。
太陽光発電のFIT価格は目論見通り下がったが、風車の価格は下がらないまま小型風力は実質的に終わってしまった。
洋上風力も大型のプロペラタイプしか見ないので、需要増→価格低下というシナリオは描きにくいのではないかと想像する。
是非とも頑張ってほしい。
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