以前のブログにも書いたが、8月に信販からソーラーローンを断られたのだが、今回公庫はOKとなった。
信販と公庫の判断の違いは何だろう。
自分の再エネ投資歴は6年だが、依然として単年度の損益は大幅赤字。これは提出した確定申告書で確認できるし、総借入残高も青色申告書の貸借対照表で確認できる。この情報については両社は同じ。
でも、公庫には、今後10年間の損益見込みとキャッシュフロー(CF)の見込みを、営業CF、投資CF、財務CFに分けて記載した表を提出。また、その裏付けとして、保有するすべての発電所の売電開始以降2021年までの実績と2032年までの見通しの数字を提示した。
実は、今回の借入を実施すると、年間の借入金返済額(元利合計)は1000万円を超えることになるのだが、これだけ借金が膨らむとCFの見込みを確認しないとなかなか貸せないだろうと思う。信用の判断は損益よりもCFだ。
あとは政策。
信販は利益を追求する私企業であるに対し、公庫は政府の政策を担っているという点の違いが大きいかな。
再生可能エネルギーの拡大、建設する地域への経済効果、働く高齢者への支援、コロナ禍支援等、公庫の融資には大義名分が重要だから、投資の内容は決裁の可否に大きく影響しているだろう。
また、政策の実施という観点から、貸し倒れの許容度も公庫のほうが大きいのだと思う。
公庫は、太陽光発電への融資はもうやっていないが、初期のFIT案件が20年を迎える頃には復活すると予想するので、ご参考まで。
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